ハノイの日系レストランに働き始めた同僚へのインタビュー

私が働いている日系レストランに新しく25歳の女性ホールスタッフが入って来ました。私がブログでベトナムの飲食店で働きたい人向けに情報を載せていることを伝えたところ、快くインタビューに答えてくれました。

ベトナムで働くことを選んだきっかけは?

高校3年間と大学4年間を含めると約10年も接客業をしてきました。日本の接客業は常に相手のことを考える「おもてなし」精神がこもっています。それは凄く素晴らしいことだと常に感じておりました。大学を卒業してから入社した会社は大きな飲食店グループで、その中の日本料理屋を展開している部門に配属された時に多くの外国人のお客様を接客することがありました。その経験から海外の接客について学びたいと思い、英語力を向上させるために駅前留学を2年間行いました。目標にしていたTOEIC700を取れたので、前職を退職しました。
先ずは旅行で、お客様側の視点で接客サービスをみることにしました。アメリカ、イギリス、フランス、ヨーロッパ、マレーシア、シンガポール、ベトナムと渡り歩きました。ベトナムで今の会社の社長と知り合い、「日本の”おもてなし”精神をベトナムの人に伝えてもらえませんか」と口説かれ、働くことになりました。
そのため、人材紹介会社を使わず、求人サイトでもなく、直接での入社となりました。

ベトナムで働いて1ヶ月が経ちましたがいかがですか?

働き始めた時は、「教えるのって凄く難しい」と思い、悩む部分が多くありました。しかし、お客様から頂く「ありがとう」と笑顔に癒されています。また私がスタッフに教えていた”おもてなし”精神も徐々にスタッフへと伝わってきたようです。そうなってくると毎日が楽しくなってきました。
他には、働く前はベトナムの物価から考えると庶民的な値段ではないお店なので日本人しか来ないものだと思っていましたが、ベトナム人の方だけでなく欧米の方なども来られ、日本で勉強していた英語も役に立っています。

ベトナムで働いて問題はありますか?

日本の接客が全てサービスが良いとは限らないことがあります。例えば言葉の遣いやニュアンスの違いで丁寧なサービスのつもりが、相手を困惑させたり怒らせたりすることがあります。この件は、日本人では問題ないのですがベトナム人や欧米人の方になると問題になります。ここら辺は教えてもらえる人が居ないので手探りなので毎日勉強だと思い頑張っています。
問題ではないのですが、勉強になったことがあります。日本ではサービスをする場合、「”できません”とは言ってはいけない」と教わりましたが、こちらでは難しいことは「できません」ということもサービスだということがわかりました。

最後に何かありますか?

毎日、仕事のことばかりで、まだハノイについてはわからないことが多いです。もっとハノイ、ベトナムについて勉強して友達を増やしたいです。